Spin the time 〜時を紡ぐ〜
rito structure 2023 Spring Collectionでは“Spin the time ~時を紡ぐ~”をシーズンコンセプトに、今あるものと過去のものを大切に繋げる、集める、再構築するということをテキスタイルで表現しています。



Upcycled Fancy Tweed
2021SSシーズンにシャツとして生産をし、残してしまった素材をバイアス状にカットしてテープヤーンに再加工。その糸をよこ糸に入れ込み、唯一無二のオリジナルファンシーツィードにアップデートしました。ritoからrito structure へ繋ぎたいという思いをこめた今シーズンを代表する素材です。

織物で一番重要な匠の工程である「整経」。整経は文字通り、「たて糸を整える」作業です。

何千本ものたて糸を長い時間かけて手作業で準備します。

正式な生地を織る前に、たて糸、よこ糸の組み合わせを考え、枡を作成。出来上がった枡の中からイメージにあう色、柄を選び、再度調整します。

よこ糸を巻いた管が入った、舟形のシャトルを往復することで布が織り込まれます。シャトル織機は、低速で織り上げることで、よこ糸に負荷が掛からずふっくらとした温かみのある風合いを出すことができます。

このような匠の職人の丁寧な工程を経て、過去と今を繋ぐファンシーツィードが完成しました。今回このテキスタイルを用いて3型のアイテムを展開しています。

肩のラインにテープを施し、ポケットと袖口に贅沢にフリンジを使用したショートジャケット。パラシュート釦を使用し、エレガント中にもカジュアル感を表現。

ミニマルでハイウエストなタイトスカート。前見頃にテープとサイドのフリンジがデザインポイント。

ミニマルなアイラインシルエットのワンピース。Vネックでシャープさを表現しています。後ろ見頃のテープとポケット口のフリンジがデザインポイントです。
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